フィレンツェへ(イタリアつれづれ➁)
4月28日。
ローマから電車に揺られること1時間半。今日はイタリア中部にある都市・フィレンツェへ。中世より毛織物業と金融業で栄え、メディチ家による統治の下で15世紀にはルネサンスの文化的な中心地となったこの街にも、その時代の息吹を感じられる数多くの歴史遺産残されていました。
「花の大聖堂」という意味を持ち、122年かけて造られたサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、有名なルネサンス絵画を数多く収蔵するウッフィーツィ美術館やルネサンス様式の広大なピッティ宮殿、ジャコモ・プッチーニのオペラ『ジャンニ・スキッキ』にも登場するヴェッキオ橋などなど・・・見どころが多く、残念ながら到底1日では周りきれませんでした(残念と言いつつ、本当は、次また行く理由が出来てうれしい)。
最初、上からみるとレンガ色の美しい街並みからは、以前訪れたことのある、同じく世界遺産の街・フランス南東部のリヨン歴史地区ともやや似た雰囲気を覚えました。しかし、歩き巡っていると、白を基調としながら緑やピンクなどの多くの色調をもつ大理石で作られた多くの建造物は、重厚感と煌びやかさと嫋やかさをまとい、美しさに圧倒されると共に歴史の奥深さをひしひしと感じました。
また、ローマと同様に印象的だったのは、現地では、土地に根付く長きに亘る歴史を純粋に愛し継承するのと並行し、至る所で現代アート展示や、原曲+現代風にアレンジされたクラシック音楽の演奏が行われ、その鑑賞者として、若い人のみならず近所の人と思しき高齢の人も非常に多いということです。ここでは、「継続(歴史)⇔変容」ではなく、「継続=変容=生活」の体現を少し垣間見ているような、そんな気持ちがしました。
フィレンツェの街並み
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
ピッティ宮殿内部
屋外での現代アート展
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