いざ!アルベロベッロへ!(イタリアつれづれ④)

1泊2日で、以前から行ってみたかった南イタリアのアルベロベッロへ。車窓から、地平線のかなたまで届きそうなほど続く緑の田園風景を眺め、ローマから6時間かけて到着しました。

途中、乗り換えのために降り立ったバーリでは、気温は中部とそう変わらないものの、既に街ゆく人や空気の色・薫りから南の雰囲気が溢れていて、さらに南にあるアルベロベッロの地への期待が膨らみました。

そして、現地時間15:00、アルベロベッロ到着。「トゥルッロ」と呼ばれる伝統的な家屋が約1500軒あるこの街の地名は、「美しい樹」という意味から命名されました。白壁に円錐形の石積み屋根をのせた「トゥルッロ」は、16世紀~17世紀に造られ、トゥルッロ群(複数形で「トゥルッリ」)が多数現存する同地の景観は、1996年に世界遺産として登録されています。

今回、旅の楽しみの1つは、実際の「トゥルッロ」に泊まること。まるでおとぎ話に出てきそうなトンガリ頭の家内部は、夏涼しく・冬温かいという機能性にもすぐれ、2階建ての実に快適な建物でした。

また、街並みを散策してみて感じたのは、とにかく静かだということ。観光地エリアは日中、旅行客で非常に賑わいますが、少し離れた住居エリアには、静かな静かな現地の人々の生活がありました。

そして、いずれも決して華美なものではありませんが、玄関口の大切に手入れされた花や、ドアや窓枠に施された装飾、そして行きかう人々の表情や声から、日々の喧騒の中で、とかく忘れがちな「大切に日々を重ねる」コトを大切さを改めて感じました。

足音、教会の鐘、少年の口笛、そよぐ風音。そうした環境音に心を満たされるのも、この地の醍醐味なのかもしれません。

まるで、おとぎ話に来たようなトゥルッリ。

手入れされた1つ1つのトゥルッロ。

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